MQLセミドライ加工システム-Minimum Quantity Lubrication-

内部給油装置省スペース・安心の加工精度・工具寿命の不安解消

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対象設備:NC旋盤、自動盤、マシニングセンタ(スピンドルスルー給油タイプ)

内部給油方式

  1. 装置内部でミストを生成。
  2. 機械設備の配管を利用してミストを搬送。
    (既設の配管やクーラントラインを使用)
  3. スピンドルスルーやサイドスルーアーバーを介して、オイルホール付工具を使用。

※但し、小物の金型加工のように一定の長さのエンドミルしか使用しないような加工の場合は、外部ノズルによるミスト吐出も可能。

使用工具

特徴

  • 配管の長さに影響されにくいミストを生成。(粒径2ミクロン前後のドライミスト生成による。)
  • 既設のクーラント配管を利用し、既存の設備にも取付け可能。
タイプ EB3
金型・形状加工や旋盤加工全般、
汎用性の高い内部給油装置
EB7
少ないエア流量でも高濃度ミスト
の発生を可能とした内部給油装置
型式(制御) EB3 EB3P EB3EP EB7P EB7EP
装置特徴 標準(高汎用性)内部給油装置 高濃度ミスト給油装置
適応加工 金型形状・旋盤加工 小径ドリル及び大型機械など
適応設備 レトロフィット
(高汎用性)
新規導入設備 レトロフィット
(高汎用性)
新規導入設備
油量制御 手動操作 Mコード選択・自動 手動操作 Mコード選択・自動
装置内圧制御 手動操作 自動(圧力スイッチ連動)
液面検知 オプション 標準仕様

注意事項

  • 工具やワークに付着しやすいミストを作る為には、ミストの最終出口の断面積の範囲はおよそ0.5~5平方ミリの間を推奨。
  • 複雑な配管の場合、液状化が起こりやすくなり、即応性が悪くなることがある。

セミドライ加工(MQL)加工MAP(回転工具)

加工内容 材料(製品) 塗布方法(油量) 効果
スルー 外部ノズル
エンドミル(ボール)
仕上げ
SKD11・61
金型材
1~5mL/h   工具寿命の延長
過冷却によるクラック抑制効果大(クーラント比)  
エンドミル(スクエア) ステンレス材
炭素鋼等
FC/FCD材
  10~20mL/h
フライスカッター ステンレス材
炭素鋼等
FC/FCD材
  10~20mL/h
ドリル(~φ10)
L/D=25まで
炭素鋼等 1~3mL/h   工具寿命の安定(突発折損の低減)
切りくず排出性良好(クーラント比)
タップ (切削)~M12
下穴ドリル含む
炭素鋼等
FC/FCD材
  ~30mL/h 工具寿命の延長
タップ (切削・転造)~M6
下穴ドリル含む
アルミ材   ~50mL/h クーラントと同等

※あくまで目安です。

備考)

インコネル・チタン等の難削材(航空機関連)にもMQLは採用されています。(エンドミル・フライスカッター) 残念ながら、加工条件等の詳細な情報は、把握できていません。 アルミ(AC材・ADC材)のドリル・リーマ加工(スルー)は、現状では困難です。

製品一覧

Type EB3(マニュアル使用)
  • 搬送経路はマシニングセンターのスルースピンドル配管、NC旋盤のクーラント配管等を使用。
  • ノズルやオイルホール付工具を使用して油剤を刃先に塗布。
Type EB3P/EB7P(内圧自動制御)
  • マニュアル仕様のEB3に内圧自動制御機能をプラス。
  • 搬送経路はマシニングセンターのスルースピンドル配管、NC旋盤のクーラント配管等を使用。
  • ノズルやオイルホール付工具を使用して油剤を刃先に塗布。
Type EB3EP/7EP(油量、内圧自動制御)
  • 工作機械メーカー向け新規設備取付用
  • プログラムにより様々な設備にフレキシブルに対応。
  • 搬送経路はマシニングセンターのスルースピンドル配管、NC旋盤のクーラント配管等を使用。
  • ノズルやオイルホール付工具を使用して油剤を刃先に塗布。
Type EB7VP/7VEP(稼働中給油、内圧自動制御)
  • 工作機械メーカ向け新規設備取付用
  • EB7 シリーズ上位モデル
  • 稼働中の給油が可能
  • 大容量タンク(4,000mL)
Type EB7AP/7AEP(稼働中給油、インターロック機能)
  • 工作機械メーカ向け新規設備取付用
  • EB7 シリーズ最上位モデル(フルカスタマイズ仕様のみ)
  • 稼働中の給油が可能
  • インターロック